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仙台文化横丁「源氏」。清々しくも穏やかな名店に游ぶ。



仙台起点に北三陸、そして会津を巡って 仙台へ帰着。 「もう若くないさと君に言い訳」 したい位疲れた〜。

それでも出陣、仙台「源氏」。 全国的にも有名な酒場。

お店に一歩踏み入れると、いや、店外にさえ

もれだす独特のオーラ。

店前の文化通りを歩く時から、素敵な時間が始まる稀有な酒場です。


洒脱な縄暖簾をくぐると割烹着の女将さんをぐるっと囲むカウンターと

その中に鎮座する年代物の大きな熱燗機が目に入る。

清廉で凛とした気が漲りながらも

肩のこる緊張感などは皆無で、穏やかで包み込むような居心地の良さ。

着座した途端、心がしゅるしゅると解かれていくような安堵感に包まれます。

これは底の浅いプロデュースでは到底実現しえない空気ですね。


お酒一杯注文する毎に 素朴だが真っ当な一品肴が供される、 神楽坂「伊勢藤」みたいな(ちょっと違うか)システム。 肴をあれにしようか、これにしようか、 客は一切悩まず、美味しくお酒を呑むことに専念。

迷いを断つ。選択肢が多い事が必ずしも幸せとは限らぬのです。



常連さんによると肴は、 任意でも注文できるそうですが その必要はほとんど無いとの事で、うん、納得。 確かに、この空間に居ると 食いもんをあれこれごちゃごちゃ言うのは 堪らなく無粋に思えてくる。 ここはここに在る事の時間を楽しむ処。

女将さんが一人で切り盛りされているが、 さすが名店の女将さん、 艶やかで凛としていながらも嫋やか。

只者ではない感がひしひしと伝わってまいりますが

聞くところによると琵琶の師範としても活躍中とのことで

妙に納得してしまった。 そして、この女将さんと呼吸を合わせながら、

心地好い時を主客で創造していくのが、この酒場の醍醐味。 呑んで乱れず、愉しんでも弁えて。 個と全体を往き来する素敵で稀有な小宇宙。

また行かねば、、、、、。 体験すべきお店です。



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