昼下がりの岸和田地蔵浜で泉州人に酔う。

岸和田地蔵浜。
地元で揚がる生しらすと茹でしらすのハーフ丼はじめ海の幸と地元蔵元の清酒が供されるお店は大盛況。
漁を終えて酒盛りする漁師さん、
美味しいランチを求めて集うサラリーマンと現場ワークマン 。
そしてここにもどっこい仲良しマダムグループ。
なかなかの、というか結構凄まじ繁盛ぶり。
「そりゃ、おまえ、やったらんけぇっ」
「ほんまけ、いかなあかんわし」
「違わし、そうやし」
熱き血潮の土地柄とアルコール、
そしてやたら馬鹿でかい会話音の相乗効果で場内は第九並みの泉州弁の大合唱、泉州人絵巻と化しておる。
「泉州の方でも、いいしらすが揚がるらしいよ。行ってみる?」
みたいな感じで来られたであろう神戸ナンバーのベンツの上品そうなご夫妻。
「美味しいらしいよ」とランチデートに連れ出したであろうカップルの彼。
何れもひたすら呆気にとられ所在無さが非常にお気の毒であった。
まあ昼下がりとはいえ、漁師さん達にとっては仕事仕舞いの本気呑み時間であるし、そういう場にお邪魔させて頂いてるので、ペラいホスピタリティなんかを期待されても、そりゃちと話が違うというもの。
ただ若いカップルの女の子の方は、どうやら地元耐性があるらしく、「うわぁ、めっちゃ美味しそうなお酒あるやん!今度、夜来てみよや」とすっかり戦意喪失した彼と反比例するようなテンションであったのが、いとおかし。
まあ、いろいろありますわな。
めしませ泉州。ええとこやで。