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麺職人が辿り着いた境界を味わう『麺匠 中うえ』


和歌山・橋本「麺匠 中うえ」。

和食店での修行を皮切りに和歌山で10年、大阪で10年。


研鑽を重ね、麺職人として経営者として、功成り名遂げた感のある店主が故郷の地に還り、自らの名を冠し営む店。


カウンター中心の小さな店に立つのは、店主と奥様のみで他にアルバイトの一人もいない。

ここで、主は一職人として一店主として、目の前の客を満足させる事だけに真正面に向き合っておられるように伺える。


決して人通りが多いとは言えない地で、開店直後から閉店にかけ、ひっきりなしに客が訪れ途切れることが無い。その事が証明するように、供されるものはどれもこれも恐ろしく完成度が高い。


判る者だけに判れば良いと言う独りよがりなものではなく、穏やかに客に寄り添いながら、それでいて媚びた所もない味わい。

これが、いくつもの形態の店を営み、さまざまなお客様を見てきた店主が20年を経て到達した一つの境地なのかと思うと感慨深い。


一杯の麺は、素人目から見ても恐ろしく手間がかかっている事が窺い知れ、その値段を考えると正に破格だと感じる。

これをご夫妻二人で仕込んでと言うのは難しいだろうから、恐らくはこれまでに築き上げて来たリソースを活用してこそ、成し得る芸当であると思えるが、果たしてどういった仕掛けになっているのか、機会があれば覗いてみたい。


非の打ちどころの無い店であるが、決してここをベンチマークとして考えてはならない。

正直、幾つかの有名店が霞んでしまうが、一長一短、さまざまな個性を呑み込み味わうこともまた楽しからんや、の精神が大切なのである。


麺匠 中うえ








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