阿吽の呼吸、文化横丁『源氏』
仙台・文化横丁「源氏」。
次元を超越した酒場。
お酒を一つお願いすると
一つ肴が供される。
それを4回まで愉しめる。
あれこれ肴を頼むこともできるが
とても野暮に思える。
只々、凛とした空気を醸す女将さんと
呼吸を併せて、この空間を構成する一つとなる事。意識をそこに集中しつつ、酒を愉しむ、それが心地よい。
一日で成らぬ稀有な酒場。
この路地をそろりそろり進み、突き当たりを左へ。
年季を感じるぐるっとコの字型カウンターが据えられた、仄暗く音楽もない店内。与えられた席で客としての任を務め愉しむ。
何杯目か?冷奴が出てきた。有り難く頂く。
日本酒が濁りを含めて四種、それと生ビールと黒ビール。
お燗を頼むと大きな年代物の御燗機から供される。
ちょっと間に黒ビールを挟んでみる。
「お味噌汁にしますか?おでんにしますか?」と4杯目には聞いてもらえる。京のぶぶ漬けみたいな、そろそろ帰って下さいねの合図。万事知足が肝要。ご馳走様でした。
路地を曲がると目に入るトレードマークの斜めがけ縄のれん。
くぐられたし!
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