日本酒の聖地、大阪ミナミ「山三」で色々省みる。
- 松葉信吾

- 2017年6月22日
- 読了時間: 1分

大阪ミナミ、日本酒の聖地「山三」。
日本酒といえば全国的なナショナルブランドだけが幅を利かしていた時代から、こつこつ全国の酒蔵を発掘しては、これはという酒を丁寧に紹介し続けてきたお店。
今でこそ、そんなスタイルは珍しくないものの大阪ではここ「山三」と「山中酒の店」がその先駆。
ありがちな価値の押し付けや高邁さは微塵もないものの、数十冊にも及ぶ店主の「酒蔵訪問記」や「酒米田植同行記」にその真摯な姿勢が窺い知れる。
酒と酒蔵への尊敬と愛情。
何も言わずとも訪れる客にはひしひしと想いが伝わり、
連日それを分かち合うよう途切れる事なく客が集う。
売り手が得意げにつく嘘やごまかし、
表面だけの取り繕いを客は瞬時に見抜いてしまう。
客をさもコントロール出来るかのように錯覚する
売り手の浅ましさも見事に嗅ぎ取ってしまう。
不思議な事に、買い手の立場に立てば当たり前にわかるこの道理を
売り手の立場に立った途端、見失う人が実はすごく多い。
商品と産地への深い理解と愛情があって、
初めて客の共感を得る事が出来るのだと思う。
控えめに黙々と仕事をする店主を見て、
感じ入る至福の一献、自戒の一献。







































