大阪市ファニチャーショップ「TRUCK」で建物を考える。
大阪市鶴見区のファニチャーショップ「TRUCK」。
商品はもちろん、植栽、アイアン窓、そして建物の肢体、、、
見事でした。
てっきり古い商業ビルのリノベ物件と思いきや
全く一から新築されたものとの事で再度びっくり。
調べてみると、1997年、大阪玉造で
古びたビルを店舗、工房、住居に誂え直したのが
その始まりだとか。
ペンキ塗りや内装のみならず、
床工事、水道工事に至るまで、試行錯誤を繰り返し
自分たちだけで行ったというのだから相当なもの。
建物というのも作品なので、きっと至る所、
妥協する事なく、汗と時間を染み渡らせていったのだろう。
愛情を注ぎ込み、一つ一つ丁寧に磨き上げる・・
その経験あればこそ、今の建物に圧倒的な本物感が
ビンビン響くのも納得。
巷溢れる表面をなぞっただけのエセ・ビンテージとは
空気が違う。
建物は、お金任せ、人任せだけではだめ。
「本当にそれでいいの?」
「あなた」が問われる。
ああ、それ以上責めないで。
でも、もっと見ていたい。
茶室とかいい数寄屋物件を拝見したのと同じくらい
感じ入り悶絶いたしました。
これは脱帽、体験すべし。
Comments