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唯我独尊。孤高のニラ炒めが人を呼ぶ。 -和歌山かつらぎ町「二軒目飯店」-


和歌山市と奈良市、そして京都市を結ぶ国道24号線。

和歌山市を出発して紀の川沿いに西へ。

今やおいそれと伺う事が難しくなってしまった感のあるレストラン「Villa AiDA」のある岩出市を過ぎると途端に長閑でのんびりした道行、景色へと一変し、やたらと「中華料理」の看板が点在する。

 それらは、ヌーベルシノワだとかホテル中華だとかの類では勿論なく、かと言って所謂、「街中華」とも趣きを異にした、なんというか、老舗のめし屋・定食屋が変形したような、穏やかで肩の力が抜けた「紀の川中華」とも呼ぶべきような味わいのお店達。それらがしのぎを削り、という感じでも無く、それぞれの持分で実直に商う日常の営みが愛おし魅力的。



「二軒目飯店」。

国道24号線沿道かつらぎ町にあるお店は、そんなお店の代表格。

「2番ではダメなんですか!キィッー!」

そんな下品でヒステリックで素噸狂な意味合いでは勿論なく、「私どもは二軒目に訪れて頂ければ幸いのお店でございます」という何とも控えめで奥ゆかしい店名(多分そうだと思う)。

万事、一帯の中華料理店の心意気を表した様な店名じゃあ〜りませんか。



メニューは相当絞り込んでいて、

「五目蕎麦」「タンメン」などの麺類、

看板メニューの「ニラ炒め」等の炒系、

後は餃子とめし類とアルコール類。


麻婆豆腐も酢豚も鶏唐揚もそのラインラップにないが、11時から14時半までの営業時間めがけて客足が絶える事は無く、いつ伺っても盛況。



そしてマストオーダーはやはり「にら炒め」。



オーダー率ほぼ100%じゃないかと思えるこの人気メニューは、オイリーながらもしつこさは一切無く、火入、塩味がこれ以上でもこれ以下でも成立しない、絶妙なバランスの一品。非常にシンプルで特別なもの、高価なものは使っていないと思われるが、炒の妙味が見事で、ニラの喜ぶ声が聴こえてきそう。正に人を呼ぶ魔法のレシピだ。



それからタンメン、これも実に優しい。

素材への火の入れ方が穏やかで目一杯の旨味を引き出しながら、歯応えを残すマジック。


インデペンデントでガラパゴスな味わいで、もはや、これは中華なのかどうか、

否、そんな事はどうでもいいと思える料理。

料理の無二の味わいと店内の賑わい、厨房とお姉さん方の合理的なのかどうか分からないが、ぐいぐい回していくオペレーション。



みんなひっくるめて店が美味しい。

人が美味しい。

奥深き24号線中華ロードの真髄がここにある。




二軒目飯店



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