北海道滝川、立食い蕎麦「まるかつ」330円に魂を震わせる。
これまた堂々たる店構え。
ど正面に
うどん・そば、
うどん・そば、
めくれ上がった暖簾にも
うどん・そば。
これで誰も「アイスラテ、トールで」とは
注文しないはず。何を供する店なのか、
この上なく明快だ。
関東の立ち食いそば屋さん風だが
驚くべき事に、全てのメニューがオール330円均一。利益率の高いトッピングで稼ぐ立ち食いそば屋の王道セオリーを軽やかに捨て去り、とことん分かりやすさを追求したかのようで実に清々しい。シンプルで明快、恐らく店主の人生テーマなのだろう。
一番人気っぽい天ぷらそば、これもまた清々しい。なんと、よくある海老らしいもの等、種が一切ない衣100%で、天ぷらとは何か?という根源的な問題をいやが応にも突きつけてくる哲学的一品。且つ「天ぷら」?は店内手作りで、そのチープさとは裏腹に、お玉一杯の天粉を油に落とし入れては、くるくると整形し微妙に火加減を加減しながら次々と揚げていく中々の職人仕事。
因みにアルバイト募集中で時給は北海道の最低賃金より100円ばかし高い設定。
感慨深き330円。