松葉信吾

広島・「ビールスタンド重富」で道を学ぶ。

広島「ビールスタンド重富」。
 

酒屋さんに併設されたビールスタンドで
 
営業時間は17時から19時まで。
 
メニューはビール一種類、
 
注ぎ方バリエーションのみの一杯550円。
 
つまみなし、一人2杯まで。
 
10席程度のスタンディングスタイル。
 

中々ハードな条件ながら、開店と同時に席が埋まり、その後は毎度の行列という人気店。
 

それもそのはず、此処でありつける2杯は、二本のサーバーを使いわけ、注ぎ方、泡の処理などで
 
「これが同じビール?」と思うほど
 
きらめく様に表情を変化させるという驚愕のビールスタンド。
 

全ての事柄に遍く存在する「道理」。
 
そして「要因」と「帰結」。
 

ビールを注ぐという、これ以上ないほどの単純な行程にも、
 
構成するいくつかの要素があって、それを見極め、操る事で、
 
ひとつのビールからこんなに多彩な表情が引き出せる。
 
重富さんの鮮やかなお手並みに軽妙な口上も相まって
 
客は恍惚の表情を浮かべ、つかの間の至福を分かち合う。
 
連日の賑わいも納得の感動のビールがここに。
 

一つのビールという素材だけでも、
 
徹底的に見極め持てる力を目一杯引き出してやる事で、
 
他と差別化できるという好例。
 
いやあ、勉強になりました。色々、考えさせられました。
 

もう少し観察して、2つか3つ位に注ぎ方を絞り、
 
手順を法則化すれば、パート・アルバイト化できるかも・・・。
 
感動の後に、邪な妄想が脳裏を満たす。トホホ。
 

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