松葉信吾

「星のや京都」でお大尽。

各方面で絶賛の「星の屋京都」。
 
清水の舞台からバンジージャンプの覚悟で突撃してまいりましたよ!
 

従前に承知していたものの、渡月橋から宿のエントリーに至る10分足らずの小舟の旅は日常との結界。否が応にも膨らむ期待。
 

しかし
 

その宿へのアプローチが興奮のピーク。
 
正直なところ、それ以上プラスに裏切られる事は
 
終ぞ無かったというのが印象。
 

不満なところは何もありません。
 
ロケーションは最高。
 
贅沢に作られ、年輪を刻んだ建築を活かしきったリノベーションも見事。
 
お料理もむろん美味しくない筈がありません。
 
スタッフの教育もしっかり。
 
全てが高水準。
 

でも、
 

ベースが京都となると、様々な演出や工夫も、やや奥行に乏しく、なんとなく空々しい印象に。何というか、京の老舗に感じる、恐ろしい底深さ、本物感、凄み・・あの緊張とわくわく、ぞくぞく感とをどうしても比べてしまう。
 

よく計算されている。そしてその計算に間違いはない。

しかし、どうしても・・・。

これが、また違う場所の「星のリゾート」さんなら、もっと素直に愉しめたような気も。
 

全ては、
 
独りよがりな京都コンプレックスのせいか、
 
とやかくいわず、その時々にある喜びを
 
目一杯享受し味わい尽くす事が大事。
 
わかってるけど、まだまだ修行が足りません。
 

やはり「俵屋」さんに参禅に伺わねばと強く決意する嵐山の夜でございました。

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